「越境」と「つながり」
2011.01.01
2011年1月。新たな気持ち。年が明けました。
私は、今回の年越しは、雪の京都で過ごしました。
この新年コラムでは、最近、私が感じていることと、これからの活動キーワードについて書きたいと思います。
■時代の転換 ~部分最適から全体最適の時代へ
色々な所で言われるように、今、時代は、大きな変化を遂げているのを感じています。
生産性向上、高付加価値、スピード、24時間対応、ビジネスモデルの早期陳腐化、、、
等の波により、時代は、顧客の際限なき要望と、競争の激化で、成長への脅迫観念、組織の存続の危機感におおわれています。
そんな中、私は今、あらゆる価値観が転換している時代だと感じています。
・「効率の時代」から「効果の時代」へ
・「成長の時代」から「成熟の時代」へ
・「際限なき欲望の時代」から「足るを知る時代」へ
・「1つのものさし」から「多様化」の時代へ
・「見えるもの重視」から「見えるものと見えないもののバランス」の時代へ
・「個人の能力向上」から「チームワーク向上」の時代へ
・「自己実現」から「社会全体実現」の時代へ
・「分断の時代」から「つながりの時代」へ
・「部分最適」から「全体最適」の時代へ
・「分断されたローカル」から「グローバル視点を持ったつながったローカル」へ
・「コマンド&コントロール」から「コラボレーション&シナジー」の時代へ
私は、この転換期に、次の時代を見据えた社会創りに、貢献していきたいという想いから、2010年10月に新会社「株式会社イマココミライ」を設立しました。
■2010年振り返り
2010年は、私にとって、変化の年であり、決断の年であり、次世代に向けての土壌作りの年でした。
2010年 8月末にシェイクの取締役会長を辞任し、ファウンダー&フェローという立場でこれからシェイクに関わっていく事にし、2010年10月に、5年後、10年後、20年後、50年後、100年後の人類・社会の未来を見据えて活動していく器として「株式会社イマココミライ」を設立いたしました。
■次の時代のキーワードを感じた旅
2010年は、海外や、教育の現場で起こっていることの肌感覚を知りたいと思い、国内外の学校や企業の視察に行ってまいりました。
デンマーク、フィンランド、オランダ、ラオス、ベトナム、タイ、、、
日本では、島根県の隠岐の島 海士町、鳥取、沖縄、高知、岩手、、、、
これからの社会は、どうなっていくのか。どうなっていくといいのか。
これからの社会の指針を考えるにあたっての視察です。
去年の一連の視察旅行を通じて、次の時代を見据えた社会を考えるにあたってピンと
きたキーワードは、
「主体性ある市民」
「自分達で豊かに生きる市民」
です。
例えば、デンマークでは、学校に不満があれば、
1.子どもを14人以上集める
2.教室を用意する
3.必須科目は国語・英語・算数
以上で、自分達で学校が設立でき、政府助成金として70%の補助金が出ます。
そのような制度や、教育から自分たちが社会を創っているという意識が強いのだ
と感じました。
だからこそ、デンマークは、国民幸福度調査のランキングで、世界一になってい
るのだと思います。
「社会とつながっていると感じられる自分」
「社会のあらゆる問題の片棒を実は自分も担いでいるという実感」
「未来の社会を創るのは自分達という意識」
これは、企業においても同じことと思います。
「会社のあらゆる問題の片棒を実は自分も担いでいるという実感」
「未来の会社を創るのは自分達という意識」
■これからのキーワード:「越境」と「つながり」
これから、私の活動は、
「越境」と「つながり」
という2つのキーワードを軸に展開していこうと思っています。
時代の流れの中で、あらゆるものを分けることで効率化してきたけれども、本当は分けることで長い目で見ると効率が落ちている事に気づき始めています。
「越境」してみることで、自分の常識が非常識であることに気づく
「越境」してみることで、自分たちの国の素晴らしさ、自分たちの会社、自分の家族の素晴らしさに気づく
「越境」してみることで部分ではなく、全体が見えてくる
そして、
あらゆるものが連鎖し、影響しあっている「つながり」
人が幸せを感じる人と人との「つながり」
自分と社会が切り離されていないという「つながり」
を感じていくこと。
それが今の時代の転換の中で重要なことだと感じています。
2011年も、自分が生まれてきた意味・お役目は何かを見つめつつ、感性を研ぎ澄まし、今までの人とのつながりやこれからのつながりや日々に感謝しつつ、「今ココ」を大切に生きていきたいと思っています。
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